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昨年9月の「ドラフト会議」。交渉権獲得後、「選手」と企業がインタビューを受けた=徳島市出来島町2丁目、森本博通さん提供
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 障害の有無に関わらず、適正な働き方と就労に見合う給料を目指す新たな試みが、徳島県で進んでいる。障害者向けのコンサルタント「地域コンサル助っ人」(徳島市)による「ドラフト会議」だ。

 プロ野球を模して、昨年9月に市内のホテルで開いた会議には就活中の大学生や障害者ら17人が臨んだ。予選での自己PRを経て、地元企業の採用担当者らの「指名」を待つ。「障害者部門、株式会社……」。企業名に続いて名前を読み上げられた男性は、はにかみながら立ち上がった。

 企画した森本博通代表(43)は「企業側に健常者や障害者が持つ得意分野を見極めてもらうのが狙い」と話す。このスタイルは元球児ならではの発想とこだわりからだ。

短期間で離職する背景は

 森本さんは徳島県内の社会福…

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